Staatskapelle Dresden

Europe Tour Day22

 

本日は夕方から、オペラではなく、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団Staatskapelle Dresdenのシンフォニーコンサート、今回の旅ではドイツ国内最後のコンサートです。

ここのオーケストラへの自分の想いは、先日、オペラを観た際の感想に書かせてもらいました。

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本日の指揮は、ここの首席指揮者を務めるイタリア人指揮者Daniele Gatti。

曲は、前半がドイツ人ヴァイオリニストFrank Peter Zimmermannがソリストを務めるブラームスのヴァイオリン協奏曲、

後半はシューマン交響曲第3番「ライン」でした。

奇しくもライプツィヒハンブルクの旅で触れたシューマンブラームス

ドイツロマン派音楽の王道です。

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この劇場で活躍したワーグナー像の前で。
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今回の座席も平土間、一昨日より少し前の座席が取れました。

いつもはオペラで使われる舞台の上にオケが乗っています。

 

オーケストラの響き、美しかったなぁ。

シューマンの最後は、もう少しテンポ落として、朗々とした響きが聴きたかったけど。

随所に美点が見られました。

 

日中は、オペラハウスSemper operに隣接するツヴィンガー宮殿Zwingerにあるアルテ・マイスター絵画館に行って来ました。

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ラファエロの「システィーナの聖母

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私の好きなフェルメールも。

数多くの名画に、まさに「絵に酔う」という感じの数時間でした。

 

また、戦争で破壊されたものの、ようやく近年再建になった聖母教会Frauenkircheにも立ち寄って来ました。

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前回、会議でドレスデンを訪れた際、広島出身のO書記官とご一緒したのですが、広島と同じく、ドレスデンは大戦末期、既に戦争の大勢は決していた1945年2月、連合軍から無差別爆撃を受け、大きな被害を被った街です。

その模様は映画「ドレスデン、運命の日」にも描かれていますが、戦前は「エルベ河畔のフィレンツェ」と称えられた古都ドレスデンは、一夜で灰燼に帰したのです。

前回ドレスデンを訪れた時、まだ聖母教会は再建されておらず、瓦礫の一つ一つが、番号を振られ、整理され並べられている状態だったことを記憶しています。

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これはwikipediaから取った写真ですが、こんな感じでした。

当時は統一後、まだ10年も経っていない状態。

教会の再建までは、なかなか手が回らない状態だったのでしょう。

途方もない時間と費用をかけた再建。

O書記官は、広島出身の自分がドレスデンでの会議に参加することに大きな意味があると仰っておられましたが、本当にそうですね。

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再建なった聖母教会で、自分もローソクに灯をともし、祈らせていただきました。

この世界から、紛争が直ぐにでも無くなりますように。

アーメン。